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軽みの風景

私は何かを創ろうとする時、薄さや荒さ、儚さという方向に向かい、緊張感や軽みに答えを求めます。紙と土はそれらを代弁し、前者は無限の形を、後者は豊かな貌を見せます。

紙を無意識に折ることによって出会うであろう景色はなつかしい原風景にも似て、その場に立つような錯覚にさえ捉われます。その時いつも覚える感覚、それは重さからの解放であり、潜在意識からのメッセージと受け止め、全力で形にしたいと願うのです。

自我にある混沌とした情景を土の粒子と化し、一枚の紙のごとくならべ、あるがままに変化させた土の形は、内にあるあらゆる経験を内包し時の流れをそこに留めます。

私にとって、それは軽みの風景そのものであり、かすかな風が流れるのを感じられ、心が少し軽くなるのです。

- 泉田 之也 ー

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